ベルギーとドイツ西部 気ままなビール紀行

15年ぶりのアウトバーン

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レンタカーはハーツの Mercedes E240
車体の重量に比してエンジンが非力だった
様々な面でデザインは優れているが
ハンドリングは気に入らなかった
給油はセルフサービス
Superplus 98 を入れる
引き金をフックで止る → 満タンになると勝手に止まる
スタンドの番号をキャッシャーで告げて支払う

巡航速度は150km/hくらい
工事区間や渋滞も多いし、見通しの悪いカーブも多い
路面も荒れていた、アベレージは130km/hくらいか

鉄道やバスでは考えもつかない田舎にでも
すんなりと到着できる
田舎では威力を発揮
国境 ベルギーからオランダへ 国境 オランダからドイツへ アウトバーン!

15年ぶりのアウトバーン

 前回のアウトバーンは新婚旅行だった。まだ20歳代後半で、今よりクルマが好きだった。そのとき借りたのは Mercedes 190E だった。マニュアル・ミッションで2000cc でアウトバーンを200km/hオーバーで走るには非力だったが楽しかった。とてもハンドリングのバランスが良いクルマだった。お金が無尽蔵にあったとしたら、 190E 2.6-16 を買ったかもしれない。

15年前 ガルミッシュパルテンキルヘンへの道中 15年前は 210km/h まで挑戦した(若かった)

アウトバーンでのスピード

 一般的ドイツ車は250km/hでスピードリミッターが作動する。果敢にそこまでスピードを出そうと思ってもそれは難しいと思う。以下に理由を示す。

・アウトバーンといっても直線ばかりでなく、中国道や中央道のようなカーブが少なくない。しかもその多くが見通しのきかないカーブである。
・直線で200km/hオーバーをだそうと思えば、直線への立ち上がりのカーブでのコーナリングスピードが160〜180km/h以上必要。
・高速コーナーで横Gを感じるほどハイスピードでコーナリングするには道とクルマの特性の両方を身体で覚えておかなくては危険。
・昨今のドイツ車は頑強なアンダーステアの設定であり、パワーオーバーステア気味の安定したコーナリングができにくい。
・昨今のドイツ車はダイレクト感のないフニャフニャしたステアリング特性で、慣れないとハンドルを切る角度の微調整ができにくい。
・アウトバーンは場所によって舗装が荒く、あるいは舗装が痛んでいて、クルマがフラフラして高速走行では直線も高速コーナーも怖いことがある。
・ルマンのミルサンヌのストレートように直線が続くことはアウトバーンといえども希有

 結論として、コーナリングが130〜160km/h、直線が140〜180km/hくらいが現実なような気がした。工事区間も多くそして長く、渋滞箇所もある。トンネルの少ない分アップダウンも日本の高速道路以上に激しいところがあり、とくに見通しの全くきかない坂の頂上付近では常識人は100km/hくらいに落ちてしまう。道も間違えたりした。アベレージは130km/hくらいだった。

アウトバーンでの注意点

 日本の高速道路と同じである。とにかく、中央分離帯に近い追い越し車線はより速いクルマが追い抜くためのものである。追い抜く時以外は走行車線を走るべきであり、200km/hオーバーで走るクルマが珍しくないのでそれは徹底されるべきである。
 また、走行車線の速度を大幅に上回る速度で巡航するときは前照灯を点灯して走るのは自他ともの身を守るためには常識でだろう。
 あと、アウトバーンでの出口がいきなり40R(半径40m)の深いカーブになっていることがあるから十分減速できる体制と速度でいる必要がある。

今回借りた E240 について

 今回もアウトバーンを走るのを楽しみにしていたが、フランクフルトからルクセンブルグへの道中は路面がとても荒れていた。その上に今般借りた E240 のハンドリングが芳しくない。ハンドルがフニャフニャしてダイレクト感がないし、終始強めのアンダーステアである。高速走行時はハンドルを切り始めてから、実際にコーナリングフォースが立ち上がるまでタイムラグがあり怖かった。怖くてカーブに入る前に余分に減速を強いられた。

 このクルマにはカーナビがついているのだが、モニターがない。気づかなかったのかも知れないがありえないだろう。目的地を設定すると英語で音声ナビが始まる。ややこしいから使わなかった。もし、カーナビをしたいならヨーロッパ地図のCDを買ってノートパソコンにGPSアンテナをつけるしかないのか? それをしたかったのだが準備の時間がなかった。

給油

 海外の運転はドイツ、オランダ、ベルギーしか知らないが、給油はセルフサービスである。今回借りた E240 であれば Superplus 98 を入れた。わからなければ車種を店員さんに告げればどれを給油したら良いか教えてくれる。該当するホースを取り出し、給油箇所に入れて引き金を握る。フックで止める。さすれば満タンになると勝手に止まる。ホースを戻して、キャッシャーにスタンド番号を告げて支払う。それだけである。

レンタカーの借り方

 借りる交渉はいい加減な英語力でもクルマの車種を知っていれば問題はない。問題は保険(insure)である。その詳しい説明をされても理解できない。予めどのような保険があり、その保険のオプションのイニシャルは何なのかを調べておく必要があろう。結構これに時間がかかる。条件によってはクレジットカードが二枚必要。

レンタカーの返し方

 ミシュランの地図で一番近いガソリンスタンドを探しておきそこで満タンにする。空港であれば、空港に近づけばレンタカー(Rent a car)という看板があるからそれに従って進む。フランクフルトもアムステルダムもそうだった。そして自分のレンタカー会社の駐車場に向かい、スタッフのいるあたりの駐車スペースに駐車してスタッフに声をかけて手続きをする。問題がなければそれで終わり。


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