モンブラン
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9/1 土 晴れ
1 September 2007
エギーユ・デゥ・ミディ Aiguille du Midi へ朝7時前に朝食をとり、8時前にはホテルをチェックアウトした。クルマはエギーユ・デゥ・ミディ Aiguille du Midi 観光が終わるまで無料でホテルの駐車場に駐めさせてくれた。荷物はクルマに積んでおいた。
ロープウェイ
8時過ぎにエギーユ・デゥ・ミディのロープウェイ乗り場に到着した。すでに順番待ちの列ができている。往復切符を買って列に並んだ。切符はエギーユ・デゥ・ミディまでで、 イタリア領のエルプロンネ Helburonner まではまた別に買わなくてはならなかった。短い時間でピストン運行しているので、乗り場に到着してから20〜30分でロープウェイに乗れた。
このとき、ロープウェイの山側に乗ってしまったが、景色の奇麗なのは後ろ側(シャモニー側)かも知れない。
標高の低いところには雲があったが、標高が高くなれば快晴だった。途中、ロープウェイを乗り換えて更にロープウェイで登っていく。とくに終点近くになると勾配は45°を遙かに超えて60°近い勾配であった。
日本のラッシュアワーの通勤電車を彷彿とさせるようなすし詰めのロープウェイを降りるとモンブランがクリアに見えた。駅近くで景色を眺めるだけでも感動ものである。あたりには、駅を出発するクライマー(ほとんどは登山というより下山)を見た。よくも冠雪の急勾配を歩いて降りられるものである。アイゼンとピッケルを装備して、ヘルメットをかぶっている。そして、一人一人を紐で結んでいるのであるが、滑落すると命はないだろう。雲一つないクリアな遠望
遠くに目をやると、モンテローザが見えた。展望台の案内図で確認した。しかもクリアに見える。そして、何とマッターホルンのようなものが見える。ツェルマットで見るマッターホルンとは角度が違うので自信はないがそのような気がする。
展望台にある写真よりもクリアな視界で一片の雲もなかった。恐らくこんな視界良好なことは希有であるに違いない。昨日までのグリンデルワルド滞在の三泊四日の曇天と雨が嘘みたいである。しかも、一泊しかしないシャモニーでこのような幸運に恵まれたことは嬉しい。エルブロンネ Helburonner へ
さて、次はイタリア領のエルプロンネ Helburonner に行った。念のため、というか海外を歩くときは必ずパスポートを携行しているが、やはり不要だった。メルシーからグラッツェに店員の言葉が変わる程度のことである。
三つのゴンドラが束になって氷河を横断するのは圧巻であった。モンブランはその名のケーキのように丸い雪の山頂であったのが、それが見えなくなり エルプロンネ Helburonner に向かうと崖と尖った岩の姿に変貌する。氷河には無数のクレパスがあり、クライマーたちはそれを避けて標高の高い道を進んでいる。クライマーが多いので、雪には道のようなくぼみができている。
ゴンドラには小さな窓があって、写真を撮ることができた。行きは家内と二人だけの乗車だったので自由に写真を撮ることができた。しかし、私が動くたびにゴンドラが揺れるので家内が怖がっていた。無理もない。真下の氷河からかなり高い場所に宙づりになっているのであるから。しかも、このゴンドラは客の乗り降りの間は止まってしまうから尚更である。
エルプロンネ Helburonner 3462m 到着後、展望台に登って、景色をみた。エギーユ・デゥ・ミディ Aiguille du Midi から移動した分だけ近くの山々の表情は大きく変わる。氷河の上を高い高度で移動するだけでなく、乗車中の山々の表情の変化も楽しい。モンテローザやマッターホルンの相対的位置も少し変わった。
それにしても、風が強く寒い。防寒はしていたが、手や顔が痛いくらいで、帽子はかぶってもかぶっても脱げてしまう。紐がついていてもとばされそう。景色を堪能したあと、雪上の近くに行くことにした。もちろん、装備をしていないので雪面を歩く無謀はしないが、クライマーが外に出る少し手前まで行ってみた。クライマーへの注意書きが書いてある先、雪の少し手前まで行ったがしかられそうなのでそこでやめた。
再びゴンドラにのり、エギーユ・デゥ・ミディにもどる。ゴンドラの窓であるが、進行方向の左側しか開かない、再び窓を開けて撮影しようとしたが、 同乗したフランス人夫妻が寒そうなので遠慮した。向こうの方からいろいろ話しかけてきた。お互いにどこから来たのか、どれくらいの滞在なのかといったことだけでなく、男性の方がいろいろガイドしてくれた。冬にはこの下をスキーができる。クレパスには雪が積もっているので滑降してゆける。ただしガイドと一緒でなくてはならない。そんな話だった。エギーユ・デゥ・ミディ Aiguille du Midi 3842m 展望台
エギーユ・デゥ・ミディに着くと展望台に登った。展望台にはエレベーターで行く。エレベーターには標高が表示されていて、下の標高は3776m!。富士山山頂の標高とまったく同じである。さて、高速のエレベーターで瞬く間に3842m。富士山より高い地面に立つことになった。ここからの景色を堪能したあと、エレベーターを降りて景色を楽しみながら昼食をとった。
ツェルマットに急がなくてはならないのに
シャモニーに降りてくると午後1時30分。夕刻6時までにツェルマットに行くにはそろそろタイムリミットである。ホテルの駐車場に急ごうとしたら、オリジナルのカシミヤとアルパカのショップのウィンドーを見て家内が入ってしまった。20〜30分はいただろうか。家内はアルパカのショール。私はベストを買った。ユーロ高であるが、同じような素材で、しかもハンドメイドであると、日本の百貨店で買うより安かっただろうし、それなりにセンスの良いデザインであった。細かいところまでデザインに気配りがされていた。応対して下さった女性が自分でデザインして、ハンドメイドで作らせているそうである。
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