辺境の田舎の駅を見てみたいとガイドさんに言ったら、シゲット・マルマツィエィ駅に連れて行って下さった。駅舎の真ん前に車を駐めても全く問題ないほど閑散としていた。野良犬数匹が縄張り争いか吠え合っていた。
駅舎に入っても誰もいない。通り抜けると、線路は雑草に埋もれていた。使われているのか使われていないのか判らないような客車が数ヶ所に点在していた。100mほど先に機関車に連結された客車がゆっくり動いていた。そこから車両清掃係と思われる年老いた女性がゴミ袋を持って歩いてきた。他は誰もいない。
草に埋もれた線路の中で山羊が数匹草を食んでいた。「のどか!」であり「ありえない!」景色である。そこそこの規模の町のターミナル駅での光景を楽しんだ。
そんな駅の雑草を食む山羊の写真を感動をもって撮っていたら。山羊が咄嗟に逃げ出した。と…次の瞬間、先程のやんちゃな野良犬の1匹が走って吠えだした。
こんな非日常で大好き。