「赤毛のアン」の島へ
プリンスエドワード島旅行記
シャーロットタウンの4泊目
The 4th day of Charlottetown
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2008/8/30 午後
キャベンディッシュをあとにして
シャーロットタウンに戻ったらガソリンを満タンにした。明日は午前のフライトで、それまでにレンタカーを返す。もし、時間がおしていたら大変だからあらかじめ給油しておいた。
B&Bに帰ってから、明日の荷造りをした。アンティークの家具の引き出しに入れていた衣類や電装品をボストンバッグにつめた。余ってしまったワインやビールを飲みながら。「赤毛のアン」のミュージカル
さて、ミュージカルの開場時間は夜7時、開演は7時半である。開場時間に合わせて徒歩で コンフェデレーション・センター(Confederation Center)まで行った。服装であるが、カジュアルの客がほとんどだった。上着くらい羽織っていったほうが良いかと思い、ブレザーを着ていったが必要はなかった。ミュージカルが終わってからの帰り道は遅い時間で半袖だけでは寒いので羽織りものか長袖シャツくらいは必要かも知れない。
階段を降りると左側にチケットカウンターがあった。数ヶ月前に日本からインターネットで席を指定して購入していた。名前を告げると、私たちのチケットが封書に入れてキープしてあった。何かトラブルはないか一抹の不安があったが杞憂だった。土曜日の夜なので満員ではないかと心配して予約購入したが、当日券もあったようである。1階の後ろの方は空席があった。
舞台の手前中央には老齢の紳士が頭を出している。サザエさんの波平さんのようなヘアスタイル?なので照明を浴びるとよく目立つ(失礼)。かれはオーケストラの指揮者であった。何とオーケストラピットが舞台手前下にあり、そしてそれは黒い網の下にある。生演奏のミュージカルである。
最初に寄付の呼びかけがあったが、何の寄付かわからない。それより、手持ちのカナダドルの現金が減ってきたので寄付は見送った。
ミュージカルが始まった。驚いたのは台詞をどうやって拡声しているのかである。服装にピンマイクがあるわけでもない、あれだけアクロバティックに踊るとピンマイクでは衣服の擦れる音や、運動量が多かったときの息づかいを拾ってしまう。舞台上部にでもマイクが仕掛けてられるのだろうか。それとも口パク?
ともかく、男の子を養子に欲しかったのに女の子のアンが来たというところから話が始まる。もちろん、アンもマシューもマリラも適役だった。とくに、 アン役の女優は若いのによくこなしていた。というより適役である。
生のオーケストラと、よく選抜され訓練された俳優の歌と踊りは感動の涙をこらえなければならないほど素晴らしかった。ネタバレをするわけにはいかないが、家内によると複数のエピソードを一つのエピソードにまとめたり、 マシューがアンにプレゼントする服の色が違うとか・・・いろいろ脚色があったようである。しかし、ひとり70カナダドルの値打ちはあり、満足がある。そして、このように感動的なミュージカルを公演できるように仕上げるマネージメント力、俳優の才能と力量。それらに引き替え、私は何と小粒な人間かと思わされ、鼓舞された思いである。
劇場からの帰り道、ナトリュウムランプに照らされた道を歩いて帰る最中にパトカーに追跡されている車と遭遇した。知人の親族がパトカーに追跡されている車に接触されて瀕死の重傷を負ったことがあり怖かった。逃走車が一旦停止を無視して交差点を左折してきた。一瞬後輪がドリフトして、こちらに突っ込んでくる心配をした。急いで並木の後ろに逃げた。もし、突っ込んできて車が止まってしまったら、人質にならないように逃げる必要があると思った。しかし、逃走車は Euston 通りを疾走し、パトカーも猛追して行った。逃走車はパトカーの挟み撃ちにされたようだが、どうなったかは見届けていない。再び逃走車が来ないか注意をはらいながら夜道を急いだ。
B&Bに戻って、買い置きの余りのビールとワインを飲んだ。でも飲みきれない。ビール二本を冷蔵庫に残して帰ることにした。
◎ミュージカル Anne of Green Gables 鑑賞
19:30-22:30
Doors Open: Sat, Aug 30, 2008 at 7:00 PM2008/8/31 朝
朝8時に朝食。このB&Bで4回目で最後の朝食である。前日に8:30分出発は告げていたが、奥さん一人で給使している。朝食の給使で忙しい時間に出発するのは申し訳なかった。御主人は日曜学校の講師で教会にでかけているとのこと。Say good bye to your husband ! と言ってB&Bをあとにした。出発間際であるが、朝食を御一緒した白人男性と挨拶した。長い長いドレスを車のトランクに入れていたので見ているとプリンスエドワード島で結婚式を挙げたとのことだった。相手はさっきの日系女性(九州出身で5歳の時に移住)。
四日間走り慣れた North River 通りを走って空港に。ところが、道を間違えてしまった。曲がるのが一つ早かった。すぐ修正はできるが、最後の最後でまたUターンしてしまった。
さて、空港に入るがロータリーに入ってもレンタカー返却の看板がない、正面を通り越してやっとレンタカー返却の看板がみつかった。ハーツの返却所をみつけて進んだが開いている駐車スペースがみつからない。奥の方でやっと一箇所見つけて駐車した。係員はいない。駐車した場所のナンバーを記憶して空港ターミナルへ。
レンタカーの返却は、レンタカーを借りた場所で行う。キーと借りたときの契約書を女性職員に渡して、何番の駐車場(返却場所)に駐めたかを聞かれた。それだけである。Is that all ? と訊いたが That'a all. とのことである。
11時の飛行機なのに9時にチェックインした。早すぎたようだ。こういう田舎の空港だと1時間前でも十分間に合う。トロントのチェックインで、自動チェックイン機器や、荷物を預けるために長蛇の列ができているのを見ていたら、1時間前の空港到着は危険だと思った。大都市の空港は国内線でも2時間前で遅くとも1時間半前。シャーロットタウンやケベックシティーだと1時間前で十分である。ただ、フライトの乗り遅れはあまりにも深刻な事態である。2時間前に着いて時間を持てあます退屈も保険かも知れない。
空港の案内板(敦煌のように黒板ではない)を見るとニューヨーク往きもある。プリンスエドワード島だけを目指すなら関空からニューヨークの直行便を利用するのが一番乗り換えが少ないかも知れない。関空→バンクーバー→トロント→シャーロットタウンという往復は疲れるし、到着直後の観光や帰国翌日の仕事を考えると途中降機も考えなくてはならない。実際そうした。
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