ベルギーとドイツ西部 気ままなビール紀行

ウェストフレテレン
Westvleteren

(ベルギー 西ブランドル州)

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イーペル(Ieper)市内を北上 幹線をはずれて田舎道入る

St. Sixtusabdij 修道院の道しるべ  迷って田舎道を行ったり来たり
セントシクストゥス修道院 この先を右折するとビールのドライブスルー
修道院直営のビールのドライブスルー 最も入手困難なトラピストビールが山積み!
レストランのショップより格安だがビンの保証料が必要
近所のお年寄りがケース単位で買って行く
修道院むかいのレストラン(イン・ド・ヴレーデ)
ここまでの田舎道からすると不似合いな立派な建物
Westvleteren 8 (8.0%) と Westvleteren Brond (5.8%)
咽から手が出そうな方 ごめんなさい
Westvleteren 12 (10.6%)
甘くて濃厚ですごいパワー 冬に飲みたい味
レストランのメニュー 拡大して御覧あれ レストランの装飾
レストランの全景 レストランのテラス
レストランのショップ ここで18本も購入しました

平成15年 7月15日(火)

 ブリュッセルからケルンに向かうのであるが、ベルギー中心部から東へ向かえばすぐである。ところが、朝になって衝動的に反対方向の西に向かった。目的地はフランス国境に近くにあるウェストフレテレン (Westvleteren) である。どうもそこセント・シクストゥス修道院(Sint Sixtusabdij )のビールがベルギー国内ですら入手困難であるらしい。 そんな情報を得ていた。

 なんと、修道院敷地にビールを買うためのドライブスルーのようなロータリーがある。そこでビールを買おうとしたら、みんなケースで買っている。しかも、飲み終えたビールをケースごと返して、トランクにビールを積み込んでいる。値段を聞くとケースでも買えないことは無かったと思う。しかし、そんなに日本に持ち帰られない。やせ形で髭をのばした修道院の職員に訊くと、レストランでも6本ずつ買えるが割高だよと流暢な英語で教えてくれた。 

 結局レストランで買うことにする。ここでは修道院の3種類のビールが飲める。8%、12%がダークビールで、ほかがブロンズである。 

 ブロンズは普通のきれの良いビールであるが、何かプラスアルファーがある。甘みを感じさせるかさせないかの絶妙な甘み、それに香りと喉越しの良さ、後味の良さ。ブロンズのビールでは私としては今まで味わった中で最高のビールだった。 

 8%はダークであるが、ベルギーではよくある甘めで甘い香りのするコクのあるビールであるが、苦みや渋みなどよくコントロールされている。フロレッフ(Floreffe)で飲んだビールの次に美味しいダークであった。そもそも私はダークビール派である。

 12%であるが、こちらはさすがにアルコールの臭いがするし、アルコールが口、食道、胃を通るのを実感できる。香りも甘さ濃厚であるイヤミはない。それはそれなりに絶妙なバランスが保たれているのであるが、ビールの味を決める種々のパラメーターが崩れそうで崩れていないという危ういバランスだった。どちらかというと寒い冬に体を温めて、心地よい酔いを楽しむのに向いているかも知れない。


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