英国家族旅行
番外編

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はみ出し情報

失敗談

時差ボケでは辛い夜行列車の待ち時間

 ともかく夜行列車の待ち時間、眠たくて辛かったことである。列車の出発する 11:40PM は日本の 8:40AM サマータイムなら 7:40AM である。家内や子供は睡魔に負けて落ちている。何かしていれば、時差ボケでも起きていられるが、ジッとしていると耐えられないくらい眠い。でも、耐えた。

高価なチケットは現地で

 ともかく、英国の鉄道は高価である。それを日本で予約すると、途轍もなく高くなる。特別なハイシーズンでもなければ現地で寝台券を買うべきだった。日本国内でも予約はできないと思っていた。

スコットレールHP

で直接購入しようとしても +81- で始まる電話番号では買えなかった

Qjump

だったら日本国内から購入できたようだ。

方向磁石は必須

 知らない土地で地下鉄を使うと、出口に出たときに方向が全くわからない時がある。やはり、方向磁石を持っておくべきである。ロンドンでは3度ほど方向磁石が欲しいシーンがあった。

雑感

異国情緒がない

 イギリスはどうも他のヨーロッパ諸国に比して異国情緒がない。理由のひとつは英語がある程度は話せて聞き取れるからということもある。もう一つは、古代から中世までいろいろな偉大な歴史の遺産はあるものの、それが中世のヨーロッパ的ロマンとなると魅力が比較的に少ないからである。建造物しかり、食べ物しかりである。どうも、スペインやイギリスはヨーロッパ的異国情緒が少ないと私個人は感じる。

ロンドンのホテルは地下鉄のアクセスを考えなければ

 ホテルはThistle Tower Hotelであった。このホテルの難点は地下鉄の駅から遠いことである。といっても15分ほどであるが・・・。これは、ロンドンにいながら出不精になったり、観光で疲れた足腰に余計な負担をかける結果となった。あるいは荷物が多いときにタクシーで余分なお金を使ったり、渋滞で余分な時間を費やす原因となった。ロンドンのホテルは地下鉄の駅に近いのが便利だ。
 ただし、このホテルに泊まったからこそテムズ川とタワーブリッジの景色を堪能できたし、タワーブリッジの跳ね橋があがるシーンも見られたのである。欲を言えば予約のときに、リバーサイドビューを指定すればよかったか。家族旅行なのでコネクティング・ルームをオーダーするとリバーサイドビューとは反対のヨットハーバー側になった。

しんどかった為替

 ドルを円が買い支えているせいか、円安ユーロ高である。そのユーロに対して更に高くなっているのがイギリスのポンド。消費が過熱気味で、金融を引き締めて公定歩合が高いそうだ。ようするに、高いユーロに対して、更にポンド高。現地では1ポンド100円くらいの金銭価値だが、実際は1ポンドが約200円。ユーロ圏より辛かった。

注意すべき速度違反取り締まり

 エディンバラからヒースロー空港まではレンタカーだった。道も空いているので、いい気で飛ばしていると、高架の上に蛍光色の緑色の服を着た警察官が居た。マイクロ波のドップラー効果を利用したネズミ取りか・・・。一回くらい引っかかったかもしれない。日本から、レーダー探知機を持参するべきだった。有効かどうかともかくとして・・・。

親切に感動

 ともかく、英国のホテルではどこも素晴らしい接客態度だった。それは、今まで行った欧米やアジア諸国の中でも特筆ものである。また、一般の英国人も道に迷っていたりすると気軽に声を掛けてくれて親切に教えてくれたりする。大英帝国を海賊の末裔などと呼ぶのはやめにしよう。

今度英国旅行するとしたら

 二回目以後のロンドンは大英博物館だけでよい。ホテル代がやけに高いし、人の数の多さに疲れる。リフレッシュにならない。

 もし、次回英国を旅行するとしたら、レンタカーで、ランズエンドや付近の小さな漁村をゆっくり巡り、ドーバー海峡の白い崖を観て、スコットランドのハイランドやスカイ島でスコッチの醸造所めぐりをしたい。また、優れたロック音楽のスターを生み出したそのルーツを探る旅行ができたら面白いだろうなと思う。

 といっても強い英国再訪の欲求があるわけではない。どちらかというと、私にとってリピートして行きたい場所はベルギーとドイツの田舎である。地元の個性的なビールと料理に舌鼓を打って、のんびりしに行く。リフレッシュ目的で観光目的ではない。あたかも、芸能人や医師が何度もハワイを訪れるように、私はたとえ短期間でもドイツとベルギーを訪れたい。

貝葉を観られなかった大英図書館

 講義が楽しい尊敬する松田和信先生の講義で、大英図書館に行けばヤシの葉の経典(貝葉)を観られると伺った。それは私をロンドンへ誘う大きな力となった。大英博物館の拝観後に大英図書館に行ったが、地階および地上階の展示室(Exhibition)に貝葉の展示はなかった。学芸員らしきアフリカ系の男性に伺ったが植物の葉でできた経典の展示はないとのこと。2Fに展示されたチベットの経典が形としては近かったが紙だった。

 それならばと、インドの文献がある部屋の閲覧を申し込もうとしたが、閲覧について説明したA4の紙を渡され手続きをするように指示された。翻訳するだけで1時間はかかりそう。しかし、閉館まで30分もない。仕方なく諦めた。

 ところがである。「一念岩をも徹す」である。帰国後、京都で『スッタニパータ』の講義を受講していると、講師が華頂短期大学図書館所蔵のスリランカの貝葉を受講生の席に回された。紙ではない。紛れもなく葉・・・貝葉(貝多羅葉ばいたらよう)である。読めないが肉筆の小さなパーリー語文字が整然かつ緻密に書き込まれている。カメラを持っていなかったのが悔やまれるが、貝葉を観るだけでなく触れた。有り難い。



大英図書館(ロンドン)

旅の技術

インターネットの活用

 昨年のドイツ出張からほとんど旅行社の厄介にならなくなった。航空券、ホテル、レンタカーの予約もすべてインターネットによる。どうしても、事前にインターネット予約できなかったのはスコットレールのカレドニアン・スリーパーであったが、これも後で調べたらインターネット予約できたようである。これだけは、手数料が高くついた。単価が高く、4名分であるからなおさらである。

 しかし、総じて手数料を取られることもなく、旅行社に出向くこともない。カード決済なので、翌月以後の収入まで計算に入れて予算を立てられる。得られる情報も現地の情報であり、家族向きコネクティングルームなどのオーダーもできる。

地球の歩き方 

 ガイドブック「地球の歩き方」であるが、18年前からその存在を知っている。以来、個人旅行の定番のように扱って来たが昨今は他のガイドブックも良くなっている。今回、「地球の歩き方」よりも

るるぶ ワールドガイド ヨーロッパ 10 イギリス
るるぶ情報板 海外 34 イギリス

が役に立った。「地球の歩き方」も持参したがほとんど開かなかった。むしろ、地球の歩き方発行の

地球の歩き方 イギリス 鉄道の旅

がカレドニアン・スリーパーやレイベングラス&エスクディル鉄道で役立った。

レンタカーはワゴン車

 レンタカーはワゴンタイプにした。昨年、ドイツに出張したとき、ベンツE240のトランクにスーツケースが1つしか入らなかった。2人で旅行だったから良かったが、4人が乗ったら座る場所がなかった。よって、今回は4人が座れるようにワゴンにした。これは正解だった。ただし、ディーゼルカーなのが玉に瑕である。しかし、確かに加速は悪かったが必要最低限の加速はしてくれたし、エンジンの振動も騒音も問題なかった。燃費が良く、エディンバラからヒースロー空港まで無給油。予算のない旅行なので助かった。

 


愛犬のホテル

 愛犬のホテルであるが、主治医の経営するペットホテルにしようと思ったが、散歩がないとか。2〜3日ならともかく1週間もゲージとプレイルームでは可哀想。ちゃんと散歩をしますというホテルを見つけてそちらにお願いした。何と送迎つきである。散歩してもらったかどうかは犬は喋られないが・・・大丈夫だろう(笑)。餌もいつものネーチャーズ・レセピ・ラム&ライスを餌ケースごと預けた。大型の犬はゲージ数に限りがあるので、旅行のハイシーズンは早めに予約した方が無難である。

 


お詫び

 今回の旅行に関して職務を休んだ。職場で、母や勤め人が、出張中だという説明をした。それはトラブルを避ける目的でそのように言ったのであり、その責任はすべて私にある。何卒お許し戴ければ幸甚である。もちろん、大英博物館や大英図書館を拝観することやストラトフォード訪問は職務的な意義がある。しかし、その他の目的はリフレッシュであり長男の受験の慰労である。
 また、現在深刻な問題の解決に勤しんでいる期間である。当事者やその事情を知る方にしてみればその神経を逆なでする行為と思われても仕方ない。そのことにはお詫びを申し上げなくてはならない。
 ただ、事は私の耳目の及ばない場所で、私の同意が全くない状態で、当事者どうしの責任で起こったことである。顧問弁護士は私に法的責任や義務は一切ないと言い切る。ここ1年以上は深刻な問題への対処に奔走し、情けないほどの屈辱を忍び、心身に疲れやストレスを生じた。5年は寿命が縮まったに違いあるまい。リフレッシュする必要があった。私が心身症で倒れて収入がなるなると、私どもだけでなく、当事者も困るのである。御理解頂ければ幸いである。


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