湖水地方(1/2)
Lake District

レイベングラス&エスクディル鉄道
Ravenglass and Eskdale Railway

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エディンバラ空港でレンタカーを借りる 直前の1:50発の蒸気機関車にギリギリ乗り遅れた
乗車の発券所 兼 土産物レジ 細い幅の線路
1番ホームにあるレストラン 蒸気機関車が方向転換してやってきた
連結作業中 燃料は石炭を乾留したコークスか? 大きい目
もくもくと作業する機関士 極めてアナログな操作盤
2:50 いざ草原に出発 編成は意外と長い 小さな機関車でも力持ち
さっき乗り遅れた機関車とすれ違う レールは細いわりに客車は揺れない
Eskdale 駅に到着して方向転換、停車位置は微妙 金具をはなして、
ターンテーブルを手動で回す 復路の先頭客車に連結する
Eskdale 駅の駅舎 フルオープンの客車もある
草原が似合う勇姿 何度見てもかっこいい
対向車はディーゼル車 時刻表にdとあればこの機関車 Ravenglass 駅まで戻ってきました
こんな小さな機関車も 博物館の青い機関車 これもかっこいい

湖水地方(1/2)
Lake District

レイベングラス&エスクディル鉄道
Ravenglass and Eskdale Railway

保存鉄道

 旅行の数ヶ月前だったか、たまたま BS-High Vison でイギリスの保存鉄道の特集番組があった。マン島のマンクス電気鉄道、ウェールズのスノードン登山鉄道、ならびにあちらこちらの蒸気機関車。その中で一番印象に残ったのが、このレイベングラス&エスクディル鉄道(Ravenglass and Eskdale Railway)である。機関車が小さくてかわいい、そして格好良い。そして湖水地方ののどかな草原をのんびり走る。お誂え向きだった。

 もちろん、他にも候補となる保存鉄道もあったが、旅行行程からすると一番無理がなかった。また、4月に入ってから営業する保存鉄道も多く、3月に旅行した私達にとっては選択肢が著しく限定されていた。

サマータイム開始

 さて、この日の朝に目を覚ますとあることが起こっていた。3月の最終日曜日。何の日だろう。サマータイムの始まる日である。時計が1時間早くなるのである。事前にそのことは知っていたが、実際に朝のBBCのTV番組のすみにある時計を観ると確かにそうだった。何か旅行の1時間損した気分。

レンタカーのチェックアウト

 例によってホテルの朝食バイキングを昼食がいらないくらたくさん食べてエディンバラを後にした。タクシーでエディンバラ空港まで。レンタカーを借りるためである。なんと、エディンバラ市内のエイビスレンタカーは日曜休業なのだ。何と商売気のない(笑)。そこで、空港まで出向くことになった。
 空港まで15分くらいで到着、レンタカーのチェックアウトは今までで一番スムースだった。予約は日本からインターネット経由でしていた。JALのマイレージも貯まる。ただ、この後がいけない。レンタカーの場所を英語で説明を受けたがバスに乗るということを聞き逃して重たい荷物を持って10分ほど歩いた。結局、キーを出して空港職員に訊ねるとバスに乗れと教えてくれた。駐車場は現在建築中で、完成するとレンタカーの貸出場所もそこに移転するのだろうけれど、とても歩いていけないような場所だった。

いざ湖水地方へ

 イギリスは日本と同じ左側通行。注意点は、ハンドル横のウィンカーとワイパーの位置が反対なだけである。心配なのは、ラウンドアバウト(ロータリー)である。空港から高速道路への短い道にいきなり、ラウンドアバウトがあったが何とかクリア。高速道路で湖水地方へと向かう。

 M8、M74 と高速道路を乗り継ぎ、Carlisle から 596 へ、一般道であるが走りやすい道だった。やがて、Ravenglass の標識があったので右折すると、鉄道らしきガードをくぐる。すると左側に、 Ravenglass and Eskdale Railway の駅と駐車場があった。80万分の一(1cm=8km)のミシュランの地図で迷わなかったのは奇跡か(笑)。

乗り遅れ

 駅について、土産物か駅舎かわからない駅舎で往復乗車券を買うと、今蒸気機関車は出たところだと告げられた。事前に、列車ダイヤをインターネットで調べていたが、見ていなかった。見ていても、運転を焦るだけだから見なかったのは結果的には正解だろう。ちょうど、待ち時間は遅い昼食にちょうど良い。

ホームで昼食

 レストランは1番ホームにある。お世辞にもきれいで美味しいレストランではないが、昼食には十分なレストランである。息子はカレーライス(こんなものがあった)、家内はスープを食べた。このスープについてきたパンは直径20cm以上のケーキ状で大きかった。

蒸気機関車に乗る

 そうこうしている間に、緑色の機関車が派手なスチームを吹きながら到着した。機関車も機関士もTV(BS High-vison)で観たそのままだった。待ちくたびれることもなく、蒸気機関車に乗ることができた。

 機関車は最前列の客車に乗った。煙が入ってきたりするが、すすけていないし、さほど煙くもない。普通の石炭ではなく、石炭を乾留したコークスなのだろう。レール幅も狭いが、意外と揺れない。まず、Mite 川の河口部分の左岸を走り、草原を走る。湖水地方の草原というと聞こえが良いが、ただの田舎の草原である。それでも、その何でもないよくあるイングランドの田舎を、のんびり蒸気機関車で走っているというのが良い。わくわくしてリフレッシュできた。

 幾つかの駅を通過した後、途中の駅で赤い蒸気機関車とすれ違った。これはさっき乗り損ねた機関車だ。やがて、終着駅のエスクディルに到達する。ここで、機関車は手動式ターンテーブルでターンし、帰路の先頭客車に連結される。何でこんな場所が終着駅なのだろうかという草原のまっただ中の駅である。

 意味のないことに思えるが、私はロンドンやヨーロッパの代表都市を観光するよりこちらが楽しい。あくせく観光に奔走するより、あえてのんびりしに行く。それが良い。

リンク

Ravenglass and Eskdale Railway のホームページ

上記の時刻表

 
Ravenglass 駅(普通の鉄道) 1日10本ほどのローカル駅


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