ヘルンリ・ヒュッテ
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(Zermatt 3/4) |
9/3 月 晴れ |
ヘルンリ・ヒュッテ Hernli Hutte 3260m へ
マッターホルンを遠くから眺めるだけでなく、一番近くに行ける場所。そして、マッターホルン中腹の素人が登れる最高地点。それがヘルンリ・ヒュッテである。
「地球の歩き方」を見ると技術3体力3とある。登山素人の私たちに登れるかどうか不安であったが、行けるところまで行こうという気持ちで登った。
ラウターブルネンからミューレンに登るときに道を迷いそうになった経験から、「地球の歩き方」だけではだめだと考えて1/25000の地図を登山前に買った。
朝、8時20分くらいにゴンドラ乗り場下のエレベーター乗り場に着いてもエレベーターが動いていない。見上げるとゴンドラが止まっている。あれっ運休?。念のため、エレベーター近くの坂を登った。すると、スキーを担いだ数十名がゴンドラ乗り場に並んでいた。どうやら、8時30分からの営業?だったらしい。スキー客はフーリ furi でトロッケナー・シュテーク Trockenaer Steg 方面に乗り換え、私たちはシュバルツゼー Schwarzsee 方面のゴンドラに乗り換えた。
ゴンドラを降りて思った。どうみても、険しい岩を登らないとヘルンリ・ヒュッテに到達できないように見える。歩き始めは、どうっていうことはなかった。羊の群れ
途中、リフトの頂上駅付近で羊の群れに出会った。しばらく、羊たちの写真を撮った。杖を置いて、身を低くして、少しずつ少しずつ近づいて、音をさせないようにして写真を撮った。10分くらいすると、近づいても逃げなくなった。むしろ、二匹ほどが向こうの方から迫ってきた。私のズボンの臭いを嗅いでいる。羊といっても角があるので、大丈夫かなと思った。しばらくすると、羊たちもつかず離れずで、マッターホルンを背景に写真をたくさん撮らせてくれた。
スリリングなハイキングコース
さて、しばらく登るとがけの上を歩くようなスリリングなトレイルになってきた。家内は私が羊撮影に夢中になっている間に先を歩いている。崖に金属製の歩道ができていたりして道はよく整備されている。しかし、少し間違えば足を踏み外して怖い目をするような箇所がいくつもあった。
スリリングであるだけでなく、3000mを超える高地の登坂は大変である。しかし、それを上回る景色の良さがあり、爽快感が何とも言えない。「地球の歩き方」の技術3体力3とある場所に、登山の経験もなく体力もない私たちが耐え、何とかヒュッテに到着した。ヒュッテ到着
4478 ヒュッテではトマトスープとハイネケンを飲み、疲れを癒した。ヒュッテは本当にマッターホルンが近い。マッターホルンを土台の裾野と、頂上を頂点とする三角形の岩とに分類したら、後者の際にあるのがこのヒュッテである。そして、ここから見えるのは巨大な三角形の岩山のみである。
ヒュッテの先には、マッターホルン山頂を目指す登山家が最初によじ登る岩がある。その最初の赤いロープがある場所まで歩いて行った。その場所にはキリスト教の聖母像や何らかの文字が刻まれた銘板が貼ってあった。
ヘルンリ・ヒュッテは標高3260m。山頂まであと 1218m。ヒュッテ近くに滞在する時間だけでも、何組かの登山家が登りはじめ、また降りてきた。よくもまあ、こんな垂直な崖をロープだけで上り下りできるものだ。
登頂して降りてきた日本人と話をしたが、登るよりも降りる方が怖くて時間がかかったとのこと。彼らは、天気が悪くて数日登頂を待ったそうである。我々がグリンデルワルドで雨にあったのと同じ時期である。
【ツェルマットZermatt泊】 (アレックス Hotel Alex)
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