平成23年3月23日(水)
ヴィエリチカ Wieliczka からクラクフへ
英語ガイドツアーを終えると、次の電車まで数十分待たなくてはならなかった。時間が勿体ないのでタクシーでクラクフまで戻ることにした。かなり旧式のモーターのうなり声を上げてユックリ走る電車だったが、結構な距離をはしっていたようだった。道はそれほど混んでいなかったがタクシーでもそこそこ時間がかかった。
C.K.Browar(ブローバル)で自家醸造ビール
欧州で自家醸造のビールが飲めるという店があったら私はできるだけ立ち寄ることにしている。
この店は旧市街の中心にある中央市場広場から西北西にある。入口はわかりにくかったが、それらしきドアの中に入った。暗いが広い階段を降りていくと、何かが発酵したような臭いがしてくる。ランチ時間を過ぎた時間帯で、お客はまばらだった。息子と500ccの生ビールを飲みながら、昼食にした。
ヴァヴェル城 Zamek Krolewski na Wawelu
C.K.Browar から旧市街の西の淵ににあるフスキエゴ通りを南へ
歩いてヴァヴェル城
に向かった。中に入る前に、ヴィスワ川の方からお城を眺めようとしたが、さすがに足が疲れていたので途中で中止。北西の入口から入った。大聖堂を見学して中庭を見学。詳細な見学はパスした。
バルバカン Barbakan
何と非効率な観光。ヴィエリチカからの帰りのタクシーをここで降りていればよかった。ヴァヴェル城
からここまで歩いた。旧市街の対角線になる。昨日のビルケナウとコシチュシコ山、今日のヴィエリチカといい、足は棒のようになっている。
円形の防塁(とりで)は珍しいそうだが、確かに街の象徴的な建造物に違いない。ただし、中に入ったり登ったりできるわけではない。このあたりは城壁も一部残っていて中世の雰囲気が残っている。
ともかく、ここは駅に近い。明日のワルシャワ行きの切符を購入してホテルに戻った。
夕食
どこか雰囲気がよくて美味しそうなテラスはないかと中央市場広場を散策したがパッとしなかった。そして疲れていた。それなら、ホテルのレストランで食べようということになった。ホテルのレストランはガランと空いていた。それでも、一流ホテル。無難なディナーとなった。
平成23年3月24日(木)
早朝散策
今朝も早朝の散策に出た。といっても、朝食ぬきで6:15にホテルをチェックアウトしなくてはならない。ホテルから至近の中央市場広場のみだ。
中央市場広場の井戸
広場に記念碑のような井戸があった。一見して慰霊的な意味があるとわかる。気になって、このことについてネットで調べたが日本語と英語のテキストはない。推測するに、Walenty
Badylak (1904-1980)という方が、「カチンの森事件(Sprawa Katynia)」に関することで、1980年3月21日に尊い命をおとしようだ。私たちが訪れた2011年3月22日から24日。31年目の命日を迎えたろだったので、献華・献灯して厳かにしてあったようだ。
「カチンの森事件(Sprawa Katynia)」とは第2次世界大戦中のポーランド将校大量殺害事件。1939年にソビエト連邦はポーランドに進駐、捕虜にしたポーランド将校を大量虐殺したとされる事件。1980年はワレサ議長の「連帯」が結成された年。ソビエト連邦がこの真相をみとめポーランドに謝罪したのは1990年。
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