カナディアン・ロッキー旅行記

モレイン・レイク
Moraine Lake


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受付とメインロッジの案内が終わるとロッジへ
薪が積んであるのは伊達ではなく暖房用
それなりの距離の小道を行く
右側はエルクも出てくる森
部屋に到着
なかなか凝っているが、入り口の建付が悪
かった
部屋のバルコニー
湖は少し見えるかなというレイクビューの部屋
こんなに枕にクッションを置かれても困るのですが
お洒落はお洒落なのだが
広々とした部屋と高い天井
一泊二日ゆったりくつろげそう
屋内から湖を見ようにも
樹木と他のロッジが障害となる
部屋の外観
内装に比してシンプル
荷物を置いて湖畔へ レイクルイーズとは微妙に水色が違う
さっきレイクルイーズで乗ったところなので
明日に乗ることにする
望遠レンズで頂上付近を覗くと
氷河の終端が見えた
ここでもリスが近づいてくる
Golden-mantled Ground Squirrel
襲われたら背水の陣なのに
でも大丈夫、石の下に隠れ家があるようだ
メインロッジ
ここの部屋を予約しようと思ったが満室だった
モレインレイクに20時間滞在したが
このようなベンチでノンビリという時間はなかった
レイクルイーズより湖も山も近い 標高も高い
撮影中家内はノンビリお散歩 小さい湖のわりに観光客が多い
湖の下流には流木が集積していた ここから川となって下流に流れ出す
流木の向こうに岩でごつごつした小山がある Moraine Lake Lodge の正面
Moraine Lake Lodge のテラス
ここではディナーを食べられない
Moraine Lake Lodge のレストラン
おいしさを期待していたのであるが・・・

Moraine Lake Lodge の土産店 部屋まで2〜3分歩かなくてはならない

私の注文した大鮃(オヒョウ)

 材料は新鮮で盛りつけもきれいだった
 しかし、ソースは日本の鰈(カレイ)の煮付けを欧米風に
アレンジしたものと思われる。複雑な味覚であった。
日本人の感覚では気持ちの良いものではない。

家内の注文したサーモン

 日本のフランス料理店でも感じることであるが、魚は生か
それに近い方が美味しい。
 メニューを見ていると、Tobikko といった日本食材もあっ
た。

夕食後、日もかなり傾き 高山の陰が目立ってきた
観光客も減っている 光の加減で湖面の色にも変化がある
頂上付近に夕日が射す 暖炉に火を入れる家 (夜は冷える)
国立公園の湖で釣りをして良いのだろうか? ロッジの小道は花も植えられて綺麗
トレイルの入り口の看板 熊が出るから6人以上で入りなさいと・・・
黄昏の空と山の稜線 星空を期待したがこのあと曇ってきた

外観は大したことないロッジだが、照明は凝っている
暖炉に火を入れる 意外と暖かい
バルコニーでビールとウィスキーを飲る
日が暮れると急に寒くなって
暖炉の前に場所を移した
飲み物も栓抜きも事前準備が必要
氷はメインロッジにある
(寒いためバルコニーの氷は朝まで溶けなかった)

(C)2005 Eisai Ishibushi ALL RIGHTS RESERVED
DATA: FujiFIlm S3 Pro , Nikon D70 , AF-S DX Zoom Nikkor ED 12〜24mm F4G(IF),
AF-S DX Zoom Nikkor ED 17〜55mm F2.8G(IF) , Ai AF Zoom Nikkor ED 80〜200mm F2.8D

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8/26(金) つづき

モレイン・レイク

 モレイン・レイクへの道はかなり標高を登る。携帯電話は通信圏外になる。左側にモレイン・レイクから流れ出す川の深い谷と雄大な森林を見下ろし、正面にはモレイン・レイクを囲む、これまた雄大なテン・ピークスの連峰を見る。その景色が広がると、すぐに駐車場にかかる。駐車場には入りきれなかったクルマが路上駐車をしている。私たちモレイン・レイク・ロッジのゲストはそれらを尻目にまっすぐ進み、突き当たりのゲスト専用の駐車場に入った。ロッジのレセプションはこの駐車場の脇にある。

 受付で事務的なことを済ませると、ロッジについての親切なレクチャー・ツアーがあった。30歳前くらいのきれいな白人女性だった。そのあと、ロッジまで小さなクルマで荷物と私たちを乗せていって下さった。あまりに親切だったので $4 もチップを払ってしまった。Thank you so much ! その言葉に出し過ぎたかな?と思ったが、それに値するくらい親切で笑顔を忘れない応対だった。私たちのたどたどしい英語力にも関わらずである。

 ロッジは勿体ないくらい広く、お洒落だった。本物の暖炉と薪が置いてあった。ダテではなく、本当に朝夕は冷えるらしい。ただ、私たちのとまった #8 のロッジは建て付けが悪く、ドアロックにトラブルがあった。オートロックにも関わらず、オートロックがかからない。フロントにインターフォンをしようと思ったが、ここにはインターフォンも電話もない。事前に知っていたが・・・。レセプションまで行って、そのことを告げるとすぐに対応してくれた。

 ロッジからの眺めであるが、The Fairmont Chateau Lake Louise から観るであろうレイク・ルイーズのように正面に湖が広がるというものではなかった。林の隙間から、辛うじてモレイン湖の水色が見えるという程度であった。

 ただ、このロッジの魅力は無愛想な鉄筋ではないことである。私が一番嫌うのは部屋にはいると、欧州なのか北米なの日本なのかわからない部屋。そんな鉄筋のホテルはお払い箱である。

 それから、何と言っても本物の暖炉があることは魅力だ。当初は、どうでもよいと思っていたが、実際に暖炉に火を入れると、薪の燃える臭い、パチパチという薪の燃える音、エアコンのような嫌らしさのない暖かさ・・・。そして、なかなかの雰囲気だった。暖炉の薪をみていて、燃えにくい大きな薪の火の具合が悪くなると、ついつい付嘱の火箸(大きなハサミ)でいじってしまう。また、燃え出すと嬉しい。意味もなく薪の燃え方に目をやってしまう。人間というのはDNAの中に火をいじりたくなる本能を持っているのだろうか。昭和40年過ぎ、私はまだ幼少であったが、お風呂は薪だったし、土間にカマドがあった。その頃のことを思い出した。

 モレイン湖の観光に出かけた。カヌーもあったが、先程ルイーズ湖でカヌーに乗ったばかりなので明日にした。ルイーズ湖も素晴らしかったが、モレイン湖もまた違った風光明媚さがある。テン・ピークスの山々が近くに迫り、ルイーズ湖とは微妙に違う湖面の青さをたたえる。この時だけで撮った写真は何十枚ではない。

期待したロッジの夕食・・・であるがぁ

 ロッジのホームページを見ると、ディナーは素晴らしいと期待させるものであった。ディナーの予約は必ずするようにお勧めします。そのような言葉がHPにあった。もちろん、私は予約を入れた。

 ところが、6時半から初めて8時半の食事中にレストランが満席になることはなかった。別段、それでも料理が素晴らしければそれでよい。けれども、料理は美味しい部類には入るが、満足できるものではなかった。 ホテルで購入できるサンドイッチとビールで夕食(supper)でも良かったかも知れない。

 例えば、前菜(appetiser)に牛肉のカルパッチョを食べたが、ようするに「牛肉のたたき」である。それも極薄くスライスしてあって肉の味がしない。そこへ、大きな黄色いスイカのが添えてある。どう考えてもスイカの味が肉に勝ってしまう。ソースも控えめ。斬新なアイデアへの勇気、そして赤い肉と黄色いスイカの彩りは評価しよう。しかし、まったく味覚と香りのハーモニーにはなっていない。論外である。

 それからメイン・ディッシュ。大鮃(オヒョウ)を注文した。素材そのものは新鮮で美味しかった。火加減も申し分ない。しかし、ソースがなんとカレイの煮付けの味がする。煮付けの出汁であればそれでいいが、煮付けの出汁を洋風にアレンジしてあるのである。メニューを見ても、調理を見ても、シェフは日本料理にヒントと個性を求めているようである。しかし、その煮付けの出汁のアレンジは奏功していない。日本人以外にはウケるのかも知れないが・・・。

黄昏のモレイン湖

 夕食が終わって、夜の8時半。日没は9時半頃であるが、日の傾いたモレイン湖を再び撮影した。この湖の View Point は恐らくこの湖をせき止めた土砂と石の山である。そこには流れ着いた倒木の丸太がたくさん連なっている。この丸太を渡ってその土砂と土の山に渡るのであるが、夕食でスパークリングワインをボトル半分飲んだ私には渡れなかった。もし、落ちてカメラバッグを水に落としたら、スタンダードな軽自動車を買えるくらいの損害である。(家内には内緒・・・笑)

黄昏のバンガローのバルコニー

 黄昏のバンガローのバルコニーでビールとスコッチを飲った。氷はメインのロッジにある。ビールは売店にて購入、スコッチは関空免税店からの持参。なかなかの雰囲気だった。ただし、ロッジにビールの栓抜きがない。なんというホテル(ロッジ)だっ! 暖炉の薪をバルコニーまで持ってきて、ビールビンの王冠のとっかかりを薪のエッジに掛けて、左手で握りしめ、衝撃吸収にタオルを掛け、右手でハンマーの如く左手に衝撃を与えた。1本目はすぐに開いたが、2本目は苦戦した。ワイルドな雰囲気に丁度だったが・・・。

星空

 ここまで来て期待したのは、夜の暗さである。晴れれば満天に恐ろしいほどの数の星が見えるのではと思った。しかし、曇っていた。大人しく眠ることにした。

【レイク・ルイーズ(モレイン湖畔)泊】
Moraine Lake Lodge


8/27(土)

モレイン湖の朝

 朝は7時半に起きた。
 昨夜、曇っていたので天候は半分諦めていたが、晴天だった。バンガローのベランダで山を見ると山頂だけに日が射している。おもわず、着の身着のままにジャンパーを羽織ってそとに繰り出した。また、百枚前後撮ったと思う。いや、それ以上か?

 残念なことに、朝夕の黄昏に、赤く染まった山頂を撮りたかったが、そのような光景には出会えなかった。

 撮影を終えて、家内を起こして朝食にした。メイン・ロッジでサンドイッチを購入し、バンガローにそなえつけのコーヒーメーカーでコーヒーをたてた。

 その後、再度モレイン湖の撮影をしてから、チェックアウト。荷物をレンタカーに載せてから、カヌーに乗る。チェックアウトしても、その明細を見せればボートは無料で乗れる。1時間ほどカヌーと景色を楽しんだ。昨日は揺れる怖さで凍っていた家内も、カヌーを漕いでくれた。カヌーから撮影にもカヌーの方向をかえるなど協力してくれた。

 やはり、湖の一番奥まで漕いで行き帰ってきた。ルイーズ湖より狭い分、あちらこちら興味のおもむくままに漕いでいった。ロッジからみて湖の右奥には川が流れ注いでいる。昨夜、周囲の静けさにかかわらず、ゴーっと音を立てていたのはこの河口の音かも知れない。

 カヌーをおりてから、この河口までのトレイルを歩いた。エメラルドの湖の湖畔を歩くのは気持ちのよいものである。先程の河口に到達して、手を水につけてみると冷たかった。10秒もすると手がしびれるのではないかというくらい冷たかった。湖よりもはるかに冷たい。

 そうこうして、モレイン湖を楽しんでいると、12時半になっていた。予想外に長く滞在した。それだけモレイン湖が素晴らしいのである。しかし・・・今日はジャスパーまで約280km移動する日である。しかも、途中にはコロンビア大氷原の観光ははずせない。時間が・・・。我に返ってジャスパーまでの移動を開始した。


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