ベネルクスの家族旅行

平成10年(1998)8月24〜31日


 この旅行までに2回のヨーロッパ旅行をしていたが悔いが残っていた。
 ヨーロッパと聞いて連想するもののひとつにオランダの風車があったからだ。
 オランダの風車を観てみたいという思いが結婚10周年の目的地を決定させた。
 ベルギーにも立ち寄ることを聞きつけた知人のK氏が是非ベルギービールを楽しむようにとアドバイスしてくれた。
 実際この旅行以後は夫婦でベルギービールのファンとなる。




オランダ(Holland)

8月24日(月)


スキポール空港でオペルを借りる
マニュアルを期待していたがATだった


宿泊したホテルの部屋にて


まずボートクルーズ(Canal Bike)で運河を観光
家内も娘も時差ボケでホテルで寝てしまい
辛うじて起きていた長男も船の中で寝てしまった


アンネの家の付近
ここには翌日行くことになる
目頭があつくなった


歴史的建造物の景色もよろしい


建物の上には小型吊り下げ装置


鉄道の下を通過


運河がはりめぐらされている


大阪の水上バスの雰囲気?


水上生活者の船

オランダへ

 新婚旅行以来10年ぶりのヨーロッパである。家内と小学生の長男、長女を連れての旅行だ。

KLM868 10:30関空→Amsterdam(Schiphol スキポール)15:15 (直行便)

 10年前はアラスカ経由して北極回りの航路であったが、シベリヤ上空を12時間ほどで飛ぶ直行便になっていて時代を感じた。

寒い機内

 出発は日本では連日30℃超の残暑厳しい頃である。服装は真夏モードであった。ところが飛行機の中はものすごくエアコンが効いて寒かった。恐らく到着地アムステルダムの気候に合わせているのだろう。この寒さで家内は風邪をひいてしまった。

8月に13℃

 アムステルダムのスキポール空港について外気温をみてビックリした。午後4時なのに13℃である。半袖のポロシャツ姿の我々には寒かった。

レンタカー

 ともかく、レンタカーの窓口に行き日本から予約していたレンタカーを借りた。10年前の新婚旅行もレンタカーなので運転も手続きもすんなりいった。
 ともかく、レンタカーのメリットは

・駅に荷物を預けることを心配せずに観光できる
・列車などのダイヤに拘束されずに旅行できる
・列車などの切符の手配にまどわされない
・移動経費が安くすむ
・重たい荷物を持たずに旅行できる

ということである。ディメリットとしたら、

・運転するときはお酒を楽しめない
・万が一の事故の際は対応が不安

といったことか。

子供の時差ボケ

 小学1年生の長男は時差ボケがひどかった。連日、未明の4時前(日本時間午前11時前)に目が覚め夕刻には寝てしまった。しかし、帰国後の時差ボケを考えるとそれでも良いと思った。スグに2学期の始業であるから。幸い、オランダもベルギーも早朝から Tin Tin(タンタン)などのアニメをやっていて長男はそれを見入っていた。言葉が分からなくても良かったようだ。小3の長女の時差ボケは大丈夫だったが・・・やはり日没とともにダウンだった。

初日の観光

ボートクルーズ(Canal Bike)でアムステルダム運河観光だけで精一杯だった。家内は風邪でダウン。長女は時差ボケで睡眠。長男はボートクルーズまで起きていたがボートで熟睡。

アムステルダム(Amsterdam) Hotel Krasnapolsky泊


8月25日(火)

午前
 アムステルダム観光 (再度ボートクルーズ 日本語ガイドの船もあるそうだが見つけられなかった)
 アンネ・フランクの家 (Anne Frank-huis) 9-17 sun 10-17
 国立博物館 (レンブラント「夜警」が主目的。博物館内に飲み物などの売店がなく喉が渇いたとの長男の声にゆっくり観られなかった)
午後
 アフスルイトダイク(Afsluitdijk) 北の堤防 (レンタカーで30kmの直線を疾走)
 ゼーンセスカンス(Zaanseschans) 風車観光 (夕刻になってほとんどの風車が止められていた、長男は寝てしまって家内と長男は観光できず)

アムステルダム(Amsterdam) Hotel Krasnapolsky 泊


東京駅のモデルとなったアムステルダム中央駅


アムステルダムの駅構内


アムステルダムの道は運河だらけ走りにくかった

立体交差の上を飛行機が・・・

アフスルイトダイク(Afsluitdijk) 北の堤防
延々と続く直線道路

展望塔の螺旋階段


外洋側


入江側

マクドナルドで残ったポテトを水鳥にあげている


ゼーンセスカンス(Zaanseschans) 風車


風車の近くの牛
和かに見えるがジッとこちらをみて警戒していた


風車はヨーロッパの象徴のひとつに思えたのだが
この風景は3回目の欧州旅行でやっと実現した


着いたのが夕方で風車はほとんど止まっていた
息子は時差ボケで車の中で寝てしまった


8月26日(水)

 フォーレンダム

 中世のコスチュームを着た観光従事者がいたりして、かなり観光された田舎の町であるが日本人はほとんどみかけなかった。この日の予定はワザと空白にしていて行き当たりばったりでフォーレンダムにした。もちろん、宿の予約はない。ある程度予想はしていたが、夏のシーズンに予約なしで宿を探すのはやはり無謀だったようだ。観光のインフォメーションに行って、宿を紹介していただいたが、紹介された宿までいくと本日は満室だと断られた。シーズンに満室かどうか確認せずに観光客に宿を教えたようだった。
 ともかく、あちらこちらのホテルのフロントに家内を走らせたが、満室だと冷たくあしらわれたようだ。そして、ようやく小さな海辺のホテルにたどり着いた。ヨットハーバー際の良い立地だった。小さなホテルであるが、真鍮の金具はよく磨かれ清潔な感じのホテルだった。マネージャーはたどたどしい英語の私たちに邪魔くさそうな応対をしたが、女性スタッフは親切だった。ハイネケンのダークビールとニシンの塩漬けが美味しかった。


フォーレンダムの景色

ホテルの窓より


ヨットハーバー前のレストランにて
ハイネケンの黒生!とニシンが美味しかった


近代的な風車と乳牛たち


車窓からは北海道のような景色が続く

苦労したリコンファーム

 飛行機の reconfirm は苦労した。電話でどのように話して良いかはともかく、相手の質問の意味がわからないことがあり躊躇していると相手先から電話を切られてしまった。そこで、アムステルダムのKLMの事務所に行こうとしたが地図が古くて移転していた。仕方なく、レンタカーでスキポール空港の窓口まで行くと、今度はブリュッセル発の帰路だからベルギーまで電話しろと・・・・。ここまで来たから何とかしてくれ、英語力がないから電話でリコンファームに不安があるから何とかしてくれと食い下がったがドライに却下された。オランダの印象がまた悪くなった。ともかく、ブリュッセルの空港やベルギー国内のKLMの窓口まで出向いたりする余裕はない。そこでフォーレンダムで泊まったホテルの女性に頼んだら、快く引き受けてくれた。これでリコンファーム終了。やれやれ。

8月27日(木)

 


フォーレンダム近郊の風車

表?から撮ると逆光だった

無愛想なオランダ人?

 オランダ人は無愛想な人の割合が他の国よりも多いように感じた。たどたどしい英語に邪魔くさそうな顔をあらわにする店員もいた。そこまでいかなくても、全般的に無愛想に感じた。私が訪れたことのある東西各国でも特徴的である。第二次世界大戦で日本のせいで植民地を失ったという恨みが残っているのかも知れないとも考えた。ある人にその話をすると、彼らはシャイなんだよということだが真相はわからない。ただし、フォーレンダムの女性職員、アムステルダムで道を尋ねた通りがかりの女性は恐縮するくらい親切だった。一概には言えない。あるいは、単に笑みをなかなか浮かべない国民性、情より論理の国民性なのだろうか。




ベルギー(Belgium)

アントワープとゲントを通過してブルージュへ移動
ブルージュ観光 中世の街並みに感動する
馬車観光
旧ベギン会修道院(Begijnhof)
ベルフォートの塔(Belfort)
グラン・プラスの鐘楼
Oostmeers 通り 中世のたたずまいを堪能
手編みのレース(ボビンレース)
ブルージュ(Brugge)泊  Minotel Azalea


御者(女性)の息子さんと

アンティーク(がらくた?)市


特大オルゴール?。音量も特大。


Minotel Azalea での朝食

ベルギーへの移動

 オランダからベルギーへの国境は何もなかった。140km/hのまま通過した。国境を越えての変化は、それまで140km/hで我慢していたまわりの車が速度を上げたことである。そして、気が付けばのどかな牧草地帯の平原から丘陵の連続する景色に変化していったことである。ドイツのアウトバーンでみるような景色である。


8月28日(金)

ブリュッセル観光
王の家(Maison du Roi)
ギルドハウス
小便小僧
王宮
ブリュッセル公園
サン・ミッシェル大聖堂
王立ベルギー美術館
 ブリュッセル(Bruxelles)泊 32-2-2172300 Hotel Metropole

 


さすが首都 垢抜けている


ひとつひとつの彫刻が精細


馬車も垢抜けて格好いい

息子に小便小僧の真似をしろとリクエストしたのだが

小便小僧は衣服を着ている
ちゃんと穴もあいているようだ(笑)

8月29日(土)

潰えたベネルクス(Benelux)三国制覇

 高速道路の流れ具合を考えるとルクセンブルグ(Luxembourg)まで行けると思った。少し無理はあるが、ベネルクスという名称があるのだから、ここまで来たらルクセンブルグも行くしかない。と心に決めてハンドルを握っていると・・・家内が察したようで。「どこまで行くつもり?」と訊かれた。「やめなさい」「はい」しかたなくナミュール観光で手を打つことにした。

ナミュール(Nanur)観光

 川があって、きれいな街並みがあって、それを高台から眺める。まるでドイツのハイデルベルグのようであるが、その高台がシタデール城というお城であるところがミソだ。日本ではないような軍事博物館(城内)がみられたのもよかった。迷路のような地下も面白かった。


シタデール城からナミュール市街を臨む

この汽車のような車でシタデール城を観光する

途中に軍事博物館もある


ブリュッセル観光


私が持っているのはフラスコではなくビヤグラス


レフの看板の左上はデビル?


今日の小便小僧はアフリカの探検隊員?

 


チョコレート Godivaで生チョコを食べようと思ったら、夏期(日本だと10月くらいの気候)は作っていないとのこと。

 ブリュッセル(Bruxelles)泊 Hotel Metropole


8月30日(日)

7:00 出発 
10:00 レンタカーのチェックイン(返却)
11:35 KLM1726 Bruxelles →Amsterdam(Schiphol)
14:30 KLM867 Amsterdam(Schiphol) →関空8:50 (直行便)

8月31日(月) 午前帰宅 8:50 関空


■通貨
 1G(ギルダー)≒70円
 1BFr(ベルギーフラン)≒4円

■気候(8月)
 アムステルダム 最高気温 20度 最低気温 17度
 ブリュッセル  最高気温 22度 最低気温 17度